La Borne

大学の先輩で、陶芸家の田中啓一さん(あじさん)の展示会におじゃましました。

会場は、パリから電車で二時間、車で一時間程の、La Borneという陶芸の街にある、窯や工房を併設した、陶磁器美術館です。

森に隣接した気持ちの良い環境の中で、男らしい大胆さと、繊細な仕事が同居した、あじさんの世界を堪能させて頂きました。

あじさん、貴重な機会をありがとうございました。

ちいさな街のあちこちで、陶芸家の工房や、その作品を扱うショップに出会う事ができます。

パノラマ写真は、滞在中何から何までお世話になった、マチコさん宅から望む、ぶどう畑です。

ワインが有名なSaint Seineという街の、丘に建つ素敵なお家で、夢のような日々を過ごさせてもらいました。

シュークルート、ビーフシチュー、ラクレット、連日のおいしいディナーも決して忘れられません。

マチコさん、晶子さん、章子さん、ありがとうございました。

 

Nancy

パリからTGVで一時間半程の、ロレーヌ地方ナンシーへ行ってきました。

ナンシーは、アール・ヌーヴォーが栄えた街で、エミール・ガレ等の多くのアーティストが活躍した地です。この血を濃く受け継ぎ、幅広い分野で活躍したジャン・プルーヴェの仕事を、この眼で見る事が、旅の目的でした。

十月末まで、市を挙げてのプルーヴェイベントという事で、市内3つの美術館で展示会が開催され、幸運にも氏の自邸とアトリエも見学する機会に恵まれました。さらに街のあちこちで、現存する初期のロートアイアンの仕事にも、出会う事ができます。

装飾芸術であるアールヌーヴォーとプルーヴェの工業的な仕事、半信半疑だった繋がりをこの地で確認する事ができました。

ナンシー派たる創作精神に触れ、襟を正す思いでいます。