Marseille

南仏の旅、最後はマルセイユに滞在しました。最大の目的はル・コルビジェが設計した集合住宅ユニテ・ダビタシオンを訪れる事でした。現在1フロアがホテルとして利用されていて、その一室に宿泊する事ができました。泊まったのはうなぎの寝床の様な小さな部屋でしたが、コルビジェの寸法感覚を身を持って体験する事ができました。ちなみに有名なメゾネット住戸は、パリの建築・文化財博物館で原寸で再現されています。特に興味深く感じたのは、ピロティや屋上など公共空間のデザインでした。建物内部にも、小さな商店や本屋、展示会場などがあり、そこかしこに住民同士のコミュニケーションが産まれています。集合住宅だからこそできる事、その魅力を目の当たりにしました。
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最終日には、今年オープンしたばかりのヨーロッパ地中海沿岸文明博物館にも立ち寄りました。美術館の文字表記はフランス語とアラビア語。異国文化が入り交じる港街ならではの展示空間でした。
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Aix en Provence

マルセイユから小一時間、高速バスに乗ってエクスアンプロヴァンスにも立ち寄りました。画家セザンヌが生まれ、人生の大半を過ごした場所として知られています。中心地から少し離れた森の中に今も残されている彼のアトリエを訪れました。本人が設計したアトリエには北向きに大きな窓があり、細いグレーの窓枠にトリミングされた木々の美しい事。彼の愛した身の回りの物や、モチーフが当時のまま残されており、息遣いが聞こえてきそうな臨場感がありながらも、静かで清々しい空間でした。帰りもバスに乗り、セザンヌが描き続けた山々を眺めながら帰路につきました。
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Cap Martin

何年前だろう、森美術館で原寸模型を見た時から、いつか訪れたいと思っていた、ル・コルビジェの休暇小屋。念願が叶いました。本当に小さなスペースに、たくさんの工夫が詰まった小屋。簡素な木造建築で室内は薄暗いのですが、その分限られた開口から望むカップマルタンの海の美しさが目に焼き付きました。すぐ隣に建つアイリーン・グレイのE-1027も外から眺める事ができました。そして、この二人を虜にしたビーチも、おそらく当時のままの美しさで、そこに存在しています。海水浴と日光浴、ぼんやりと贅沢な時間を過ごしました。
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Nice

コート・ダジュール空港を降りると、そこはすっかり南国。海岸沿いを走るバスで市内へ向かいます。海は碧く、花々は活き活きと鮮やかに咲いていました。シャガールやマティスの作品を観て、編みかごや、オリーブオイルのお店をフラフラ。夜は、味のギュッと詰まったシーフードとロゼを楽しみました。
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