マルセイユから小一時間、高速バスに乗ってエクスアンプロヴァンスにも立ち寄りました。画家セザンヌが生まれ、人生の大半を過ごした場所として知られています。中心地から少し離れた森の中に今も残されている彼のアトリエを訪れました。本人が設計したアトリエには北向きに大きな窓があり、細いグレーの窓枠にトリミングされた木々の美しい事。彼の愛した身の回りの物や、モチーフが当時のまま残されており、息遣いが聞こえてきそうな臨場感がありながらも、静かで清々しい空間でした。帰りもバスに乗り、セザンヌが描き続けた山々を眺めながら帰路につきました。