作成者アーカイブ: misawanaoya
Marseille
南仏の旅、最後はマルセイユに滞在しました。最大の目的はル・コルビジェが設計した集合住宅ユニテ・ダビタシオンを訪れる事でした。現在1フロアがホテルとして利用されていて、その一室に宿泊する事ができました。泊まったのはうなぎの寝床の様な小さな部屋でしたが、コルビジェの寸法感覚を身を持って体験する事ができました。ちなみに有名なメゾネット住戸は、パリの建築・文化財博物館で原寸で再現されています。特に興味深く感じたのは、ピロティや屋上など公共空間のデザインでした。建物内部にも、小さな商店や本屋、展示会場などがあり、そこかしこに住民同士のコミュニケーションが産まれています。集合住宅だからこそできる事、その魅力を目の当たりにしました。
最終日には、今年オープンしたばかりのヨーロッパ地中海沿岸文明博物館にも立ち寄りました。美術館の文字表記はフランス語とアラビア語。異国文化が入り交じる港街ならではの展示空間でした。
Aix en Provence
Cap Martin
Nice
Pieces of Paris
先週の木曜日、アトリエで小さな展示会を開催しました。
予想をはるかに上回るたくさんの方々に、作品を見て頂く事ができました。
Pieces of Paris
パリでの一年間の生活の中で、たくさんのモノに出会いました。
絵画、音楽、建築、料理。どれも時を刻んだ重みがあり、私達を魅了しました。
なかでも、私達を夢中にさせたのは、日々の生活の中で目にするモノたちでした。
毎朝の食事に欠かせないジャムの瓶、ブランジュリーに並んだかわいい焼菓子、マルシェで目にする色とりどりの木箱、蚤の市で見つけた古ぼけたガラス。
どれもたわいもないものですが、愛おしいパリの香りをまとっています。
街の空気を切り取るように拾い集めた、これらの素材に、少しだけ手を加え、生活を楽しくする道具に仕立て直しました。
ギンガムチェックがトレードマークのボンママのジャムの蓋でつくったマグネット。
ボルドー地方の伝統菓子カヌレの型からつくったペン立て&ペーパーウェイト。
マルシェにずらりと並ぶ果物が入った木箱からつくったフルーツボウル。
蚤の市で見つけたワイングラス等のガラス容器でつくった小物入れ。